「この画像、印刷に必要な解像度を満たせている?」簡単な計算で答えがわかる。

「この画像、印刷に必要な解像度を満たせている?」簡単な計算で答えがわかる。
ハチワレ

この画像、制作するポスターの印刷に必要な解像度を満たせているのかな?

ミケネコ

なんか見た感じ画像も大きくて綺麗だし大丈夫じゃない?

ハチワレ

ミケネコさん、テキトーだなあ

画像が必要な印刷解像度を満たせているかはピクセルでわかる

その画像が必要な印刷解像度を満たしているかどうかは、
画像のピクセル数と画像が印刷される実寸サイズが重要です。

印刷される実寸サイズ・必要な解像度
この2点を使って計算することで、答え(必要なピクセル数)が出ます。

印刷される実寸サイズと必要な解像度で必要なピクセル数


解像度について理解を深めるためにも、この計算を一度やってみることはおすすめです。
実際のステップをイメージして行ってみましょう。

1. 今回の印刷に必要な解像度を確認する

上記のハチワレ猫はA3ポスターをフルカラーで印刷しようとしています。
依頼する印刷所で調べたところ、解像度は350ppiが必要ということがわかりました。

2. 画像を印刷する実寸サイズをチェック

A3ポスターに使用する画像といっても、A3いっぱいに画像を配置するわけではなく、
ポスターの一部分に使用する予定です。

この使用部分の実寸サイズはW20×H10cmでした。

3. サイズをインチに変換

計算はインチで行うため、cmからインチへ変換します。
実寸サイズ(cm)÷1インチ(2.54cm)で割り出します。

20cmは、20 ÷ 2.54 = 約7.87インチ
10cmは、10 ÷ 2.54 = 約3.94インチ

4. 必要なピクセル数を求める

実寸サイズ(インチ)に必要な解像度を掛け合わせます。

解像度(ppi)とは、1インチにどれだけのピクセルが並んでいるかを示す値です。
今回の場合は、解像度が350ppi必要なので
先ほど割り出した実寸サイズ(インチ)に350を掛けて、必要なピクセル数を割り出します。

7.87インチ(印刷の実寸サイズ) × 350ppi(必要な解像度)= 2754ピクセル
3.94インチ(印刷の実寸サイズ) × 350ppi(必要な解像度)= 1379ピクセル

つまり 2754×1379ピクセル以上の画像であれば必要解像度を満たしていることになります。

ハチワレ

手持ちの画像は4000x2000pxだったから解像度は十分でした

まとめ
下記の計算で、画像が必要な印刷解像度を満たせているかわかる。
(仕上がりサイズcm÷2.54cm)×必要な解像度=必要なpixel数
逆の計算でより理解を深める

理解を深めるため、今度は逆に手持ちの画像をそのまま使うと解像度がいくつになるのか計算してみましょう。
画像のピクセル数をサイズで割ります。
4000ピクセル ÷ 7.87インチ = 約508 ppi
2000ピクセル ÷ 3.94インチ = 約508 ppi

ハチワレ

そのまま使うと508ppiになって、今回の場合は必要な解像度を上回っているね

画像のアスペクト比が、実寸サイズの比率と異なる場合はどうなる?


上記はアスペクト比が同一なため、縦横の解像度が同じ508ppiになりますが、
異なる場合は変わります。

例:ハチワレ猫の手持ちの画像が4000x3000pxだった場合
4000ピクセル ÷ 7.87インチ = 約508 ppi
3000ピクセル ÷ 3.94インチ = 約762 ppi

この場合でも正解は508ppiになります。
高さの3.94インチを基準に計算すると、比率4対3の画像が幅7.87インチに満たなくなるからです。

幅である7.87インチを基準にして、画像が高さ3.94インチから余った部分を切り取るという考え方です。

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